Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

意外な展開となった年納めライヴ

2011年12月30日

 山崎史子4tet@JZ Brat。今月21日にリリースされたデビュー作『ヒア・ゴーズ!』の記念ライヴだ。昨年春にホーム・パーティで会った時に少し話をしたのだが、その後ライヴで音楽に接する機会はなかった。その意味でぼくにとっては待望の初ライヴである。そもそも邦人女性ヴィブラフォン奏者は数が少なく、山崎がこのジャンルで一気に注目を集めるポテンシャルを秘めていることは感じていた。会場の空気が変わったのは最初のMC。大舞台のせいだろうか、極度の緊張のせいだろうか、テンパッている様子が伝わってきて、心の中でエールを送った。ところがステージが進むにつれて自分史を語り出すと、ユニークなキャラクターが浮き彫りに。パーカッションも演奏してバンドを鼓舞する姿を観て、ああ彼女は子供の時から自然な形で打楽器に触れてきて今があるのだな、という音楽性と人間性に共通する無邪気さが全開になった。演奏技術はしっかりしており、この得難い個性は導き方次第でブレイクするかもしれない、と思った夜だった。

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