Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

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ミュージカル名作で初の単独主演

2009年09月10日

 松たか子主演ミュージカル『ジェーン・エア』を日生劇場で観る。『ラ・マンチャの男』を始め、ミュージカル経験も豊かなたかちゃんが名作で主役を張るのだから、これまで数多くの作品を生鑑賞してきたファンにとっても、特別感が漂う。ほとんど出ずっぱりだった、たかちゃんにはいつもながら驚異的なセリフ覚えに圧倒されたが、繊細な表現力にも感嘆。宝塚OGが出演したせいか、客席にはそちら関係のファンが数多かったようで、いつものたかちゃんの芝居とは客層が違っていた。経験豊富なキャストを前に、堂々と主役を演じた姿が、ファンには嬉しい。キャリアに新たな名誉が加わった。

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イタリアの若手がプロモ来日

2009年09月24日

 近年、日本で人気と注目が高まっているイタリアン・ジャズ。その新世代テナー奏者であるマックス・イオナータがプロモーションのために来日した。ファブリッツィオ・ボッソ参加の『Inspiration』(Albore Jazz)をリリースしたばかりのタイミングである。レコード店のインストア・ライヴも催される中、ぼくは着席スタイルでゆっくりと聴きたいと思い、「M・TOKYO」へ向かった。東京駅に至近の場所に、このようなライヴ・レストランがあるとは知らなかった。通常は20:00からライヴ・タイムになるところ、19:00から30分間というスケジュールでイオナータがステージに登場。フェデリーコ・ヤコブッチ(p)とのデュオで演奏した。スタンダード・ナンバーを中心とした選曲では、ジョー・ヘンダーソン曲でテナー奏者としてのこだわりと確かな実力を披露。無伴奏ソロ曲では、独りよがりではなく、しっかりとした曲構成を見据えたパフォーマンスに舌を巻いた。またアドリブで「1人テナー・マッドネス」を演じたのも、主流派ジャズに対するイオナータの愛情が感じられ、美しいシーンであった。終演後に楽屋で本人と談笑。腰の低い丁寧な応対に驚いた。これだけの実力者であれば、日本で人気アーティストに成長するのは時間の問題だろう。

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