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雑誌編集のエキスパート

Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー

セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブダイアリー」です。

杉田宏樹
音楽評論家。1960年東京生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。90年より20年間「スイングジャーナル」ディスクレビューアーを務める。現在「JAZZ JAPAN」、「CDジャーナル」、朝日新聞社「ジャズストリート」のレギュラー執筆、「ミュージックバード」パーソナリティ、構成作家等、ジャズ関係の仕事を多角的に展開。著書は「ヨーロッパのJAZZレーベル」「ジャズ魂」など。ミュージック・ペンクラブ・ジャパン会員。

※杉田さんへのメッセージはこちらから
hirokeith@hotmail.com

チャート・サミット2012

2012年01月07日

 大阪のラジオ局FM COCOLOでHMVのジャズ・チャートを電話で解説する仕事を、一昨年春から続けていて、好評をいただいている。今日は各ジャンルの専門家4名が初めてスタジオで一堂に会してお届けする、新春特番だ。ワールドの藤川さん、ダンス&ソウルの大伴さん、ロックの岩田さんと、自分より一回り年長のヴェテランの皆さんと、初対面とは思えないほどの盛り上がりで、楽しく生放送を務めた。本番以外の会話でも多ジャンル好きの自分にとっては、興味深いネタの連続で、とっても有意義。終演後はちわきまゆみさんらスタッフを交えた打ち上げで、さらに多彩な話題が飛び出した。

意外な展開となった年納めライヴ

2011年12月30日

 山崎史子4tet@JZ Brat。今月21日にリリースされたデビュー作『ヒア・ゴーズ!』の記念ライヴだ。昨年春にホーム・パーティで会った時に少し話をしたのだが、その後ライヴで音楽に接する機会はなかった。その意味でぼくにとっては待望の初ライヴである。そもそも邦人女性ヴィブラフォン奏者は数が少なく、山崎がこのジャンルで一気に注目を集めるポテンシャルを秘めていることは感じていた。会場の空気が変わったのは最初のMC。大舞台のせいだろうか、極度の緊張のせいだろうか、テンパッている様子が伝わってきて、心の中でエールを送った。ところがステージが進むにつれて自分史を語り出すと、ユニークなキャラクターが浮き彫りに。パーカッションも演奏してバンドを鼓舞する姿を観て、ああ彼女は子供の時から自然な形で打楽器に触れてきて今があるのだな、という音楽性と人間性に共通する無邪気さが全開になった。演奏技術はしっかりしており、この得難い個性は導き方次第でブレイクするかもしれない、と思った夜だった。

ポーランドの歌姫が名店に登場

2011年12月26日

 アナ・マリア・ヨペック@ブルーノート東京。本日は3日連続公演の最終日で、開演前の店内にはクリスマス直後の余韻が漂っていた。アナ・マリアは2005年に愛知万博のため初来日しており、来日記念盤ライナーノーツの執筆とインタビューで直接の関係を築いた。その後もウォッチし続ける中で、彼女は小曽根真とライヴ&レコーディングのコラボレーションを重ねて、日本での認知度を拡大。先ごろ母国でコンセプトの異なる新作3枚を一挙にリリースし、今夜も母国語の歌唱を貫いたことでも明らかなように、しっかりとした自己の個性的な音楽性を確立している。終演後にバックステージでアナ・マリアと久々の再会を祝った。ライヴ・レポートはミュージック・ペンクラブ・ジャパンのホームページを参照してほしい。

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プレシャス・スペース Vol.9

2011年12月21日

 牧山純子(vln)@渋谷JZ Brat。この日、牧山は同店で異例の昼夜2公演「クリスマス・スペシャル・ライヴ」を行った。「ジャズ、クラシック、そしてワールド・ミュージックを融合させ、ジャンルの壁を取り払いお届けします」と本人が告知していたように、夜の部ではピアノ・トリオと共に今年の集大成とも言えるステージを展開。牧山は昨年11月にローマでレコーディングしているが、震災が起こったことなどからリリースまでに時間がかかっていた。そこでまず3曲入りのミニ・アルバムをリリースすることを決断し、本日のライヴに合わせて新作『Preghiera』を準備。イタリア語で「祈り」を意味するアルバム名に、現在の牧山の心境が反映されている。エレガントで情熱的なヴァイオリンを堪能した。

親日女性歌手のレコーディング・ライヴ

2011年12月20日

 サリナ・ジョーンズ@六本木STB。サリナといえば、スタッフと共演した1981年作『マイ・ラヴ』が、当時バイトをしていたジャズ喫茶のヘヴィー・ローテーションだったことでも思い出深い。同作からちょうど30年の節目に、このレコーディング・ライヴが設定されたのも、何かの縁なのだろう。邦人ミュージシャンをバックにした、テンポのいいプログラムは、これまでのキャリアの集大成にも映った。「アントニオの歌」「スターダスト」「ハウ・ハイザ・ムーン」等のスタンダード・ナンバーに加えて、尾崎豊の「アイ・ラヴ・ユー」やCM曲「ウイスキー」を取り上げて、ファンにサーヴィス。声域のこともあるが30年前と変わらぬ歌声を届けてくれたのが嬉しい。年内にライヴ盤としてリリースされる予定だ。
●サリナ・ジョーンズ(vo)、森下滋(p)、道下和彦(g)、納幸一(b)、藤井学(ds)、小池修(ts,fl)、村田陽一(tb)

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