Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

セブンオークスのミュージックディレクターでもある音楽評論家・杉田宏樹氏のブログです。

杉田宏樹

音楽評論家。1960年東京生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。90年より20年間「スイングジャーナル」ディスクレビューアーを務める。現在「JAZZ JAPAN」「JAZZ LIFE」「JAZZ PERSPECTIVE」「ファイナンシャルフィールド」のレギュラー執筆、トーク・イヴェント等、ジャズ関係の仕事を多角的に展開。著書は「ヨーロッパのJAZZレーベル」「ジャズと言えばピアノトリオ」など。ヨーロッパ各地のフェスティヴァルを毎年取材している。


※杉田さんへのメッセージはこちらから
hirokeith@hotmail.com

2020年11月01日 10月の出来事

2021年04月23日

16日:山下洋輔@東京芸術劇場
22日:Norway Jazz Forum in Tokyo@ノルウェー大使館
29日:バンクシア・トリオ@コットンクラブ

同劇場の企画「ミーツ・ベートーヴェン・シリーズ」のVol.3として、山下が出演。八尋知洋(per)と金子飛鳥SQが参加し、「ピアノ・ソナタ」「月光」「田園」「運命」等を、山下流のアドリブを交えながら構成。大使館イヴェントはノルウェー、イタリア、イギリス、韓国等の専門家を回線で結び、ノルウェー・ジャズの魅力を探る趣旨のもの。ほとんどのパネリストが海外のジャズ祭で知り合った友人だったので、親しみを抱きながらオブザーバーとして出席。東京の八木美知依(koto)とノルウェーのブッゲ・ヴェッセルトフト(p)のリモート・デュオも行われた。バンクシア・トリオは須川崇志(b,el-b)が発起人となった林正樹(p)+石若駿(ds)とのユニット。楽曲によってまったく異なる表情を見せたプログラムで、来年の発表を控える第2作、さらに同作録音後に作曲した第3作に収録予定の新曲も披露。急速に成長している様子の彼らの現在を聴いた。PJのサイトに告知記事が掲載されている。
https://pjportraitinjazz.com/news/20201023_5685/

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2020年10月30日 09月の出来事

09日:トライソニーク@コットンクラブ
29日:T.S.モンク interview(ジャズライフ)

ハクエイ・キム(p)のトリオ・プロジェクトが、単発でコットンクラブに出演。PJには事前の告知記事を書いた。https://pjportraitinjazz.com/news/20200823_5549/
アコースティックとエレクトリックの両面を音楽性とする彼らは当夜、杉本智和(b)が電気ベースに専念したため、“エレクトリック・トライソニーク”一色でステージを構成。ハクエイ以上に杉本と大槻“KALTA”英宣(ds)が攻めの姿勢で演奏したこともあって、コロナ禍を吹き飛ばすほどのアグレッシヴな音場が醸成された。終演後にバックステージで挨拶。マスク着用の記念写真となった。
セロニアス・モンク(p)の長男でドラマーのT.S.モンクに、リモートでインタヴュー。10月7日発売の父モンクの未発表作『パロ・アルト?ザ・ロスト・コンサート』(Impuse)に合わせ、急遽依頼?セッティングされたもので、日米の時差のため、こちらは午前8:00のスタンバイになった。海外にいるアーティストに対して直接インタヴューする場合、以前は電話かSkypeが主流だったが、コロナ以降はPC上でお互いの顔を確認しながらのオンラインが当たり前になりつつある。最初に「名前はどう呼べばいいですか?」と問うと、「T.S.でいいよ」と気さくな様子で、最後までスムーズに進行できた。子供時代の父とのエピソード等、初めて知る興味深い話が聞けたのが収穫。取材記事は「ジャズライフ」11月号に掲載されている。

02日: Denny Stilwell取材@キングレコード、イザベラ・ラングレン@
コットンクラブ
04日:ゴードン・グルディナ@渋谷クラシックス
07日:リムデン@ブルーノート東京
09日:リムデン取材@品川
14日:Sennheiser Sofia Brazzola氏ヒアリング@日本橋三井ホール
28日:西山瞳 NHORHM@ピットイン
29日:ケニー・バロン3@コットンクラブ
30日:日加修好90周年レセプション@カナダ大使館
31日:ケニー・バロン取材@コットンクラブ 

グラミー賞常連レーベルMack AvenueのStilwell社長にインタヴュー。イザベラとは3年ぶりの再会。旧知のブッゲ・ヴェッセルトフトの新プロジェクト、リムデンの3人にインタヴュー。ケニー・バロンのインタヴューは15年ぶりだった。

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2020年09月01日 08月の出来事

01?02日:イースタッド・スウェーデン・ジャズ・フェスティヴァル
16日:NEO SYMPHONIC JAZZ at芸劇@東京芸術劇場

スウェーデンとは日本先行の7時間の時差がある現地公演を生鑑賞するのは、深夜から早朝の時間帯になるわけだが、私の生活時間と重なるので苦労はなかった。《Ystad Sweden Jazz Festival》の後半は、スウェーデンと隣国デンマークのミュージシャンを中心としたプログラムを組んで、過去10回で培った実績と評価のレヴェルを落とさずにフェスを実現させた芸術監督ヤン・ラングレンの手腕も特筆したい。Fredrik Lindborg, Charlie Parker 100 Years, Nils Landgren and Jan, Lars & Emile.

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2020年09月01日 07月の出来事

2021年01月02日

16日:小曽根真ワークショップ@東京文化会館 大ホール
25日:小曽根真 Jazz meets Classic
30?31日:《イースタッド・スウェーデン・ジャズ・フェスティヴァル》

コロナ禍時代になってミュージシャンが音楽の新しい発信方法を問われる中、自宅からの継続的なライヴ演奏を届けてくれたのが小曽根真。16日のワークショップは「自分で見つける音楽」と題したシリーズ・イヴェントの第8弾で、ピアノとオルガンを弾きながらのレクチャーは、ジャズに対する興味をさらに喚起する独演会となった。25日は新日本フィルとの共演で、モーツァルトと小曽根作曲のピアノ協奏曲「もがみ」を演奏。昨年まで3年連続で現地取材した《Ystad Sweden Jazz Festival》は規模を縮小して無料配信で実施。チコ・リンドヴァル、スコット・ハミルトン?ヤン・ラングレン、ヨアキム・ミルダー、シスターズ・オブ・ジャズを遠隔ライヴ取材。

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2020年06月01日 4月の出来事

2020年07月05日

05日:坂田尚子ソロ@ピットイン(cancelled)
10日:国府弘子@JZ Brat (cancelled)
11日:北川潔トリオ@ピットイン(cancelled)
16日:NodeNote@ピットイン(cancelled)
17日:カート・エリング@コットンクラブ(cancelled)
20日:ジョヴァンニ・ミラバッシ@コットンクラブ(cancelled)
22日:ビリー・コブハム@コットンクラブ(cancelled)

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、音楽業界にも甚大なダメージを与えた。プログラムをそのまま来年にスライドすることを発表したドイツ《jazzahead》等、対応を余儀なくされたのは、致し方ない出来事だった。日本では来日ミュージシャンの公演が中止になった当初の状況を見て、私は2011年の東日本大震災の時と似ていると感じたのだが、すぐに邦人ミュージシャンにも広がって、より深刻な現状を実感。次々と公演のキャンセルが明らかになった。上記リストは私が鑑賞を予定していたライヴで、実際には開催されなかったということで、時間が経つと記録も残らなくなる可能性があるため、ここに書き留めておこうと思った次第。
国府さんはキャリア初期に取材して以来の長年の関係。ミラバッシも数回の取材があり、この再会も楽しみにしていただけに残念だ。

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2020年04月05日  03月の出来事

2020年04月19日

13日:西山瞳NHORHM@ピットイン
17日:大西順子3@コットンクラブ

新型コロナウイルスが世界的に拡大している状況は、ジャズ界にも暗い影を落としている。予定されていた来日ミュージシャンが次々とキャンセルになり、さらに米国の国外渡航禁止が拍車をかけた。これは2011年の東日本大震災の時に、原発の影響を嫌った海外ミュージシャンが来日をキャンセルしたことと重なる。しかし今回は欧米でジャズ祭の休止が発表されているのが、より深刻だ。西山瞳のヘビメタ・プロジェクトは前回のピットインにもゲスト出演したMary’s BloodのSAKI(g)が、参加を見合わせる事態に。そこで急遽、西山とデュオ・ライヴの実績がある牧山純子(vln)が出演。同じタイミングで出る新作でギターを入れて、自身が電気ヴァイオリンを弾く新境地を開いたこともあって、初共演のNHORHMとも自然な形で親和性を聴かせてくれた。
 日本人とのバンドで出演した大西順子のライヴは久しぶり。ステージが進むにつれて目を見張ったのは、自分には初対面となった若手ドラマーの高橋直希。まだ10代の若さに似つかわしくないジャズ・センスを身につけていて、大西が抜擢したのも頷ける実力者と聴いた。大西は随所で説得力のある個性を発揮。当代邦人女性ピアニストのトップに位置することを確認できた。

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2020年03月01日  02月の出来事

01日:イェトゥルー・ルンデ@晴れたら空に豆まいて
05日:エルダー3@コットンクラブ
19日:類家心平インタヴュー@神田バンブルビースタジオ
26日:ニューヨーク・ヴォイセズ@コットンクラブ
27日:m.s.t.@モーション・ブルー・ヨコハマ
29日:守屋純子オーケストラ@渋谷さくらホール

新作『RS5pb』を発表する類家心平(tp)に、2013、2016年に続いてインタヴュー。ユニットの初期からウォッチ&サポートしているm.s.t.の公演に行ったところ、お客として来店した山下伶(hmcs)さんと相席に。終演後、バックステージでm.s.t.持山翔子とスリー・ショット。

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2020年02月21日  01月の出来事

10日:クローム・ヒル@渋谷クラシックス
20日:山下伶@渋谷 living room café & dining
23日:アンサンブル・ルシリン@ルクセンブルク大公国大使館

ノルウェーのクローム・ヒルはメンバー2名が来日し、八木美知依(koto)+本田珠也(ds)と共演。昨年11月に『Eternal Ensembles』を発表した山下伶(hmca)が、記念コンサートを開催。ルクセンブルクを拠点に活動する現代音楽畑のアンサンブル・ルシリンが、ミニ・コンサートでジョン・ケージ、細川俊夫などの楽曲を演奏。

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2019年12月01日  11月の出来事

2020年01月15日

01日:山下伶 取材@ジャズジャパン
04日:アンナ・マリア・ヨペック@ブルーノート東京
07日:加藤訓子@サントリーホールブルーローズ
08日:秋吉敏子ソロ@東京文化会館小ホール
14日:Hokuo 2019@AP渋谷
16日:ティモ・ラッシー4@Weekend Garage Tokyo
24日:ボジョレの会@Café Takagi Klavier
26日:ウォルター・ラング3@B flat
28日:デヴィッド・サンボーン5@ブルーノート東京

面識はあったが仕事の機会はなかったクロマチックハーモニカ奏者の山下に初インタヴュー。独自の世界観で観客を魅了したアンナ・マリア。毎年恒例のビジネス・ミーティング“Hokuo”で、フィンランドのラッシー(ts)と談笑。

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2019年11月10日  10月の出来事

02日: Denny Stilwell取材@キングレコード、イザベラ・ラングレン@
コットンクラブ
04日:ゴードン・グルディナ@渋谷クラシックス
07日:リムデン@ブルーノート東京
09日:リムデン取材@品川
14日:Sennheiser Sofia Brazzola氏ヒアリング@日本橋三井ホール
28日:西山瞳 NHORHM@ピットイン
29日:ケニー・バロン3@コットンクラブ
30日:日加修好90周年レセプション@カナダ大使館
31日:ケニー・バロン取材@コットンクラブ 

グラミー賞常連レーベルMack AvenueのStilwell社長にインタヴュー。イザベラとは3年ぶりの再会。旧知のブッゲ・ヴェッセルトフトの新プロジェクト、リムデンの3人にインタヴュー。ケニー・バロンのインタヴューは15年ぶりだった。

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