Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

コングスベルク・ジャズ祭4日目

2011年07月09日

 今日はフェスティヴァルの最終日。午後1:30からの記者会見で、同祭が制定するDnB NOR賞が発表された。受賞者のアルヴェ・ヘンリクセンは個性的な音色を持つトランペッターで、来日公演も行っているECMレコーディング・アーティストだ。
 5:00からはアリルド・アンデルセン@シネマ。昨年の《東京JAZZ》にトリオで出演し、待望の初来日を実現させたノルウェーの重鎮ベーシストのヨーロピアン・クインテットである。開演前にピアニストがカーステン・ダールからマルチン・ボシレフスキに変更、とアナウンスされると観客が沸いた。トリオのメンバーでもあるアイルランドのトミー・スミス(ts)とドイツのマルクス・シュトックハウゼン(tp,laptop)の2管バンドは、ハードバピッシュなナンバーで予想を裏切るも、シュトックハウゼンがトレードマークのエフェクターを使用して、アンデルセンが企図した人選に共感。ピンチヒッターのボシレフスキは大舞台と意識したようで、足を踏み鳴らしながらの熱演や、ピアノ&ベース・デュオにより、リーダーの期待に応えた。
 コングスベルク・ジャズ祭の会期に合わせて、ノルウェー音楽輸出協会が各国の関係者を招いた「Silver City Sounds 2011」。その参加者のためのディナーが7:00から、教会前広場のKirketorget2で行われた。自分にとって初対面の関係者が多かったが、急速に関係を深めたのが収穫。カジュアルなノルウェー流に感謝した。
 深夜0:00からマリリン・マズールCelestial Circle@教会。写真撮影のためスタッフにお願いして、最前列のベスト・ポジションを確保。ECM最新作と同じメンバーによるステージは、4人それぞれをフィーチャーする形で進行。ジョン・テイラーのピアノの美しさは比類ないものだった。

P7090490.JPG
P1000621.JPG

NEWENTRY

ARCHIVE

BLOGS

CONTACT

株式会社セブンオークス・パブリシング

セブンオークスへのお問い合わせを受け付けております。
メール:hachi@7oaks.co.jp
住所:〒134-0081 東京都江戸川区北葛西2-10-8map
Phone:03-3675-8390
Fax:03-3675-8380