Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

コングスベルク3日目

2011年07月08日

 教会近くのオープンエアー・スペースで、関係者のためのミーティング・ランチが開催された。8年前にコングスベルクで知り合った当時のノルウェー・ジャズフォーラム代表トーレ氏と3年ぶりに会う。また教会コンサートのスタッフでもある建築家とも意気投合。年末に来日するとのことなので、再会が今から楽しみだ。
 午後3:30、エヴァン・パーカー&ペーター・ブロッツマン。フリー・ジャズ界のベテラン・リード奏者の両巨頭が、デュオで激突した。ブロッツマンは毎年来日しているが、パーカーを見るのは20数年ぶり。Wソプラノ、Wテナー、クラリネット&ソプラノと、曲によって楽器を持ち替えた。両者がピタリと着地する曲もあって、息の合ったコンビネーションを聴かせてくれた。
 5:00チャールス・ロイド4@教会。前回ブルーノート東京で観た時は、ベーシストが不在だったが、今日はフル・メンバー。MCでロイドが絶賛したビリー・ストレイホーンのナンバー等。ジェイソン・モラン(p)、リューベン・ロジャース(b)、エリック・ハーランド(ds)はそれぞれ別のバンドでも観ているが、どれとも違い、3人はロイドの音楽を作るという共通認識で貢献した。とりわけモランが素晴らしい。ファンキーな「川は広い」が新鮮。  夕食のレストランを探すために街を歩いていると、8年前に利用したことのあるオープン・テラスの店で食事中の知人たちを発見。招かれて楽しい宴となった。明日出演するトミー・スミス(ts)が途中から合流。昨年の≪東京JAZZ≫で会っていて、もうすぐ共演する小曽根真などの話が弾んだ。
 10:30セシリア・ノービー(vo)&ラーシュ・ダニエルソン(b,cello)@シネマ。ノービーは北欧のトップ・シンガーらしい貫禄のパフォーマンス。名曲「ガール・トーク」や「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」を自分の土俵に引きつけて歌いこなした。ダニエルソンはエフェクターを使用し、単なる伴奏者ではない音楽性を披露。このようなステージを観られるのが、北欧のフェスティヴァルの魅力なのである。


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