Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

南青山から原宿へと移動取材

2011年05月24日

 昨日インタヴューしたシーネ・エイが、午後に関係者向けのプロモ・イヴェントを南青山「ボディ&ソウル」で行った。若井優也(p)ら邦人トリオをバックに歌ったシーネは、単なるスカンジナビアン・ビューティーではなく、王道ジャズ・ヴォーカルのスキルをしっかりと身につけた実力者であることを明らかにした。日本でのブレイクも間違いなし、と聴いた。
 午後7:30からは「美女JAZZ」@原宿ラドンナ。先日2時間のTV番組が放送され、大きな反響を呼んだプロジェクトのライヴ・ヴァージョンだ。五十嵐はるみ(vo)を中心としたオール女性のユニットは、初共演同士のメンバーもいて新鮮な組み合わせ。宮野寛子(p)+若林美佐(b)+川口弥夏(ds)のトリオによる「マイ・フェイヴァリット・シングス」でファースト・セットの幕が開くと、牧山純子(vln)が加わった「枯葉」、小林香織(ts)が加わった「アンソロポロジー?ハウ・ハイ・ザ・ムーン」と、インスト3曲を披露。場内が十分に暖まったところで五十嵐が登場し、「ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニィモア」を歌って、トーク・コーナーへ。TV番組では声優の山寺宏一が司会を務めて、メンバーの本音を聞きだそうとしていたが、今夜は長女格の五十嵐を中心に女子会的なムードを醸し出した。セカンド・セットで特筆すべきが小林だ。クインテットによる「ウェイヴ」でフルートでも魅力を光らせると、続くワン・ホーン・クァルテットの「アルフィー」では「美女JAZZ」という看板とは関係ないとばかり、サックス奏者=小林の矜持を強烈にアピール。終盤にリズムを変えたアレンジも秀逸だった。約100席の同店は満席で、入店を断った来場者もいたほどの人気ぶり。今後どのように発展するか注視したいプロジェクトである。

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