Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

六本木と目黒でのクラブ・ライヴ

2011年03月02日

 ちょうど1年ぶりの来日公演となったジョージ・デューク@ビルボードライブ東京。前回よりもメンバーが少なくなった4人編成だ。レパートリーに大きな変化はないと予想したのだが、それは嬉しく裏切られた。1曲目の「6オクロック・イン・ザ・モーニング」はソロ・リレーで楽曲を発展させる、即興性の高い内容。80年代のマイルス・デイヴィスへの提供曲をメドレー仕立てにし、前半はフュージョンと言うよりもジャズ色の濃い演奏となった。中盤ではアコースティック・ピアノに向かって「スウィート・ベイビー」と『ブラジリアン・ラヴ・アフェア』収録曲で、長年のファンを喜ばせた。さらにアンコールでは「高音が出ない」と断りながらも、大ヒット曲「シャイン・オン」を熱唱。その心意気を含めて、デュークのサービス精神が光った。
 その後、目黒ブルースアレイ・ジャパンへ移動。小林香織の新作『プレシャス』のリリース記念ライヴを観た。小林のステージに接したのは「クロスオーヴァー・ジャパン ‘05」以来、実に6年ぶり。ほとんど出ずっぱりのパフォーマンスとテンポのいいステージ運びに、大きな成長の跡が認められた。近年人材が増えているフュージョン系邦人女性アルト奏者にあって、小林は第一人者だと再認識した。

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