Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

フットワークの軽いトランペット奏者

2011年02月22日

 ロイ・ハーグローヴは小編成、ビッグ・バンド、R&B/ヒップホップ・バンド“RHファクター”と、複数のプロジェクトを運営しながら、コンスタントに来日公演を行ってきた。今夜はクインテットで「ブルーノート東京」に出演。1曲目は静かな立ち上がりで、1960年代のマイルス・デイヴィス・クインテットを想起させるムードを醸し出す。ジャスティン・ロビンソン(as)のソロに移ると、キャノンボール・アダレイ譲りのエネルギッシュなプレイでアピール。ソロイストによって雰囲気が変化するのは、次の楽曲でも同様で、ハーグローヴはサーキュラーブリージングでソロを組み立てた。またフリューゲルホーン使用の「ネヴァー・レット・ミー・ゴー」ではヴォーカルも聴かせ、会場はさらにハーグローヴ色が濃厚に。ラスト・ナンバーになると途中から1人ずつ退場し、最後にピアニストが独奏で締める演出。この時点で1時間半近く経っていたので終演かと思ったところ、再び全員が登場。スタンダード曲「アイム・グラッド・ゼア・イズ・ユー」をカデンツァ付きで吹き、キャリア20年を超えても変わらぬ“ヤング・ライオン”的キャラクターを感じさせてくれた。

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