Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

親日家若手ベーシストのヴァレンタイン・ライヴ

2011年02月13日

 カイル・イーストウッド5をブルーノート東京で観た。BNTでは常連アーティストとなっているイーストウッドを初めて観たのは、5年ほど前の《銀座インターナショナル・ジャズ・フェスティヴァル》。その時にはイケメン・メンバーとのパフォーマンスがアピールし、父親クリント・イーストウッドの栄光を借りたキャリア・スタートでも話題を呼んだのだった。その後、七光り的な安定環境ではなく、実力主義の姿勢は地道ながら日本でも着実にファンを増やしてきたようだ。アコースティック&エレクトリック・ベースを使い分けるカイルは、リーダーとしての存在感が充分。トランペッターのグラエム・フラワーズがハイノート・ヒッターで、実力ぶりを印象づけた。映画音楽を手がけて親日家ぶりを示した「硫黄島からの手紙」では、ピアノ&エレクトリック・ベースのデュオでバラードの魅力を披露。今後のリリースを控える新作から、いち早く数曲を演奏してくれたのが嬉しい。アンコールではテナー+ベース+ドラムスの編成でハードボイルドな一面を浮き彫りにし、音楽と真摯に取り組む姿勢を示した。

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