Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

Polarjazz 最終

2011年02月05日

 午後はまずホテルから至近のスヴァールバル博物館を見学。北極熊、アザラシなどの動物や地質・採掘関連の展示物を通じて、同地の開拓の歴史を学んだ。続いて隣接するスヴァールバル大学へ移動し、同大の活動内容に関する講義を受けた。海外から質の高い学生を受け入れ、この地の特徴を生かした研究に特化する施策を知り、日本も学ぶべき点があるように感じた。
 17:00からは会場をコンサート・ホールに移して、フェスティヴァル最大のイヴェントである「Arctic Mood」を観る。作曲家Brynjar Rasmussenと映像作家Werner Andersonの共同プロジェクト。ステージでは9人のミュージシャンが横一列に並んで演奏し、スクリーンに映し出される過去と現在の画像とシンクロしながら、音と視覚のミックス・アートを描き出した。この極寒の地でなければ表現できない芸術性に感銘を受けたのだった。
 21:00からのフェスティヴァル、トップ・バッターはハルフダン・シーヴァートセン(vo,g)。初めて聴くフォーク、カントリーのSSWだが、彼の真骨頂は曲間のMCにあった。観客の笑いが絶えない。ノルウェー語なので意味は理解できないが、ヴェテラン人気シンガーであることはよくわかった。2組目はファーマーズ・マーケットの一員としても来日しているボタン・アコーディオンのスティアン・カーステンセン。今夜はバンジョー、スティール・ギターにも持ち替えて、ヴォーカルを含む多面的なソロの世界を披露した。MCではジョーク好きなキャラクターであることを発見。3組目は活動30年を超えるホット・クラブ・デ・ノルヴェージ。ジャンゴ・ラインハルトの精神を継承した、ノルウェーを代表するストリング・クアルテットだ。ステージ途中でカーステンセンが加わり、ヴォーカル付きの「アイ・キャント・ギヴ・ユー・エニシング・バット・ラヴ」等で楽しませてくれた。

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