Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

プレシャス・モーメンツ

2010年04月24日

 2008年に『プレシャス・モーメンツ』でアルバム・デビューしたピアニスト宮野寛子。気になってはいたのだが、なかなかその音楽に接する機会がなかった。今夜は初めてのライヴを六本木「Soft Wind」で観る。メンバーはレコーディングにも参加した鳥越啓介(b)+藤井学(ds)とのトリオ。この2リズムは他のピアニストのサポート仕事も行っている売れっ子だが、宮野にとっては特別な思いがあるレギュラー・トリオだという。ファースト・セットはデビュー作から選曲せず、その後に生まれたオリジナル曲を中心としたプログラムだった。同作から2年が経ち、自作のストックが増えて、そろそろ新作に取り組む時期に来ているのかもしれない。セカンド・セットは「エヴリ・ステップ・オブ・ザ・ウエイ」でスタート。宮野が影響を受けたデヴィッド・ベノワの代表曲(アルバム未収録曲)を生で聴けたのは嬉しかった。邦人女性ピアニストのトップ・グループがテクニカルな方向に走る中、宮野の音楽性は独自の魅力を放っている。

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