Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

黒人女性ジャズ・ヴォーカルの第一人者

2010年03月23日

 これまでに2度のインタヴューを通じて、ミュージシャンとしての内面と人柄に触れたダイアン・リーヴス。六本木「ビルボードライブ東京」でのステージを観た。以下、ミュージック・ペンクラブ・ジャパンのホームページに寄稿したライヴ・レポートを転載する。
 現代黒人女性ジャズ・ヴォーカリストのトップに位置するダイアン・リーヴス。30年のプロ・キャリアを誇るヴェテランが実力者4人からなるバンドを率いて、六本木のステージに登場した。今夜のリーヴスは意識的にそうしたのか、“静”の面を多く打ち出すプログラムを聴かせてくれた。最新作からのリラクゼーションに満ちた「ソーシャル・コール」、ピアノとアコースティック・ギターだけをバックにしたバラード「アイム・イン・ラヴ・アゲイン」。ウッド・ベースとのデュオで歌い始めた「ワン・フォー・マイ・ベイビー」では、自身も歌手役で出演した映画『グッドナイト・アンド・グッドラック』の世界を再現し、ストーリーテラーとしての奥深さを実感させられた。後半に進むとスケール感豊かでドラマティックな歌唱により、リーヴスらしさを発揮。アンコールの「ユー・トート・マイ・ハート・トゥ・シング」ではマイク無しのスキャットで退場する貫禄ぶりだった。

NEWENTRY

ARCHIVE

BLOGS

CONTACT

株式会社セブンオークス・パブリシング

セブンオークスへのお問い合わせを受け付けております。
メール:hachi@7oaks.co.jp
住所:〒134-0081 東京都江戸川区北葛西2-10-8map
Phone:03-3675-8390
Fax:03-3675-8380