Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

フュージョン鍵盤奏者の大御所が丸の内に初登場

2010年03月11日

 ジョージ・デュークといえば、クロスオーヴァー/フュージョンが台頭した70年代にキャリアをスタートさせ、80年代前半にディスコ・ブームとリンクして人気を獲得したキーボード奏者だ。今夜は「Cotton Club」への初出演。バンドでの久々の来日である。当時はコンサート・ホールの出演が普通だったので、クラブ・サイズで観られるのはかなり贅沢な気分だ。デュークは日本のファンのニーズを意識してくれたようで、キャリアを参照する選曲で構成した。「ブラジリアン・ラヴ・アフェアー」「アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」と、代表曲のラインアップが嬉しい。ピアノ独奏の「星影のステラ」から「スウィート・ベイビー」へとつなげたアイデアもいい。バンド・メンバーでは昨年リーダー作を発表したベースのマイケル・マンソンの仕事ぶりが特筆もの。デューク自身の歌唱はすでに高音域がオリジナル・レコーディング通りに行かないことがわかっており、男女2名のバック・ヴォーカリストがサポート役を求められた。にもかかわらず男性歌手は高音域が弱く、その点だけが残念。会場はほぼ満席で、根強いファンの存在が確認できた。

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