Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

クラシックとテクノを股にかけるピアニスト

2010年02月23日

 来日公演が迫るにしたがって、俄然興味を掻き立てられたピアニスト、フランチェスコ・トリスターノ・シュリメ。ジャンル的にはジャズではないが、コンテンポラリ?・ピアニストとして見逃せない存在だと直感した。どちらかと言えば、クラシックよりもテクノの活動に興味があったので、事前にそちら方面のCDを入手して、当日に備えた。当初21日の白寿ホール公演の取材を望んだのだが、定員オーヴァーのため止む無く断念。本日のよりオーセンティックなプログラムを、東京文化会館小ホールで観た。久々に訪れた会場は、いい空間だなと再認識。フランス語圏の外国人が多数集った。本日はJ.S.バッハ特集。全体的には難度の高い技術を要求される楽曲は少なく、シュリメの滑らかなテクニックから生まれる美しいピアノ・サウンドに魅了された。アンコールの2曲目ではオリジナルを披露。急遽決まったようだが、3月5日には再来日し、深夜のクラブ・イヴェントに出演するとのこと。このふり幅の広い音楽活動を、ぜひ今後も続けてほしい。

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