Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

日本で育つ黒人女性ヴォーカリスト

2010年01月25日

 昨年末『イエスタデイ&イエスタデイズ』をリリースしたティファニー。日本のレコード会社からデビューし、順調にレコーディングを重ねて新作で4枚目を数える。今夜は再登場となる丸の内「Cotton Club」でのステージを観た。レコーディング・メンバーを含むカルテットと共に、ティファニーは1曲目から登場。スタンダード・ナンバーの数々を軽妙なMCを交えながら歌う。日本語も堪能なようなので、ステージ・マナーが観客に親近感を抱かせるのが持ち味だ。以前観た時に比べると、歌唱力は着実にアップしていた。前回のパフォーマンスでは疑問符がついたレイモンド・マクモーリン(ts)の技術向上も認められたのも収穫。新作のタイトル・ナンバーはビートルズ・ナンバーとスタンダードを組み合わせた収録曲に由来しており、ジャズ・ヴォーカル好きならばアン・バートンの74年日本制作盤が出典であることに気づくはず。時代を超えて甦った秀逸なアイデアが、ステージでも披露された。ライヴ・シーンでライト・ユーザーにもわかりやすく訴求するティファニーが、自分のポジションを獲得している姿を認識した夜だった

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