Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

ノルウェーの民族音楽が東京に上陸

2010年01月20日

 スカイディ@南青山「月見ル君想フ」。ノルウェーの先住民族サーメ人の伝統音楽ヨイクを現代に継承する歌手インガ・ユーソと、同国で最もアクティヴな新世代ベーシスト=スタイナー・ラクネスが、10年間にわたって活動を続けているデュオ・チームだ。ところが本番直前になってラクネスの個人的事情により、来日ができない緊急事態に。そこで代役としてヨン・バルケ、ビョルン・クラケッグ等のアルバムに参加しているパーカッション奏者ハラール・スクレルーが、ユーソのパートナーを務めることになった。アルバム等で事前にスカイディの音楽を聴いていたわけではない。だからここは真っ白な状態で演奏に向き合う気持ちで臨んだ。ヴェテラン歌手と見受けられるインガは、単に伝統を守るだけでなく、他のジャンルとのコラボにも積極的に取り組む柔軟な考えの持ち主。スクレルーとの共演歴は不明だが、今回のような状況にも動じない姿勢で対応したあたりに、音楽家としての懐の深さを感じた。途中、今夜のセカンド・アクトとして出演したマイア・バルーがフルートでジョイント。マイアのワールドワイドな音楽性とスキルを浮き彫りにすることになった。ノルウェーのヴォーカリストの音作りにも通じる繊細な音楽性を表現したオープニング・アクトのミキ_サカタ(プサルタ、ピアニカ)も特筆したい。

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