Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

要注目の若手ピアニストが再来日

2009年12月18日

 午後、雑誌のインタヴュー取材のため、ホテルオークラへ。イタリア人トランペッター、ファブリッツィオ・ボッソがその人。ボッソとは昨年の「ギンザ・インターナショナル・ジャズ・フェスティヴァル」で対面しているので、話はスムーズに進んだ。前日にボッソが参加したニコラ・コンテのステージを観ていたので、その点も踏まえて話を聞くことができた。ボッソは多くのレコーディングを残してきた割に、本格的な日本の媒体でのインタヴューが行われてこなかった。詳しくは1月20日発売の「CDジャーナル」2月号に掲載されるが、誌面に反映されなかったやり取りを含めて新鮮な情報が得られたのが収穫だった。
 午後7:00には丸の内へ移動して「コットンクラブ」へ。ロバート・グラスパーを観るためなり。グラスパーは今年4月に同店に出演。その時はトリオで、今回はサックス奏者を加えた4人編成のRGエクスペリメント。この間にグラスパーは新作『ダブル・ブックド』をリリースしており、今回の来日は同作のヒップホップ・サイドを演奏できるバンドということになる。彼らからまず感じたのは、70年代のハービー・ハンコックから強い影響を受けていることだった。グラスパーのエレピもそうだし、ケーシー・ベンジャミンのサックス&ヴォコーダーもそう。彼ら黒人新世代が何故にこれほどまでハービーに傾倒するのか。そんなことも考えながらグラスパーの演奏を堪能したのだった。

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