Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

2012年05月25日  恒例のジャズ祭のクラブ公演

2012年05月25日

 秋の開催が定例化している《富士通コンコード・ジャズ・フェスティヴァル》が、今年は春に前倒しとなった。今夜は“Tokyo Tuc”でシーネ・エイ&ブルース・ハマダ4を観た。会場は立ち見も出る超満員。前半はハマダが主導する形で進行した。“ハワイ最高の歌うベーシスト”のキャッチコピーがあるハマダは、エルヴィス・プレスリー歌唱で知られる「ラヴ・ミー・テンダー」をカヴァー。リッキー・ウッダード(ts)はソウルフルな吹奏と巧みなオブリガードで存在感を示した。後半に進んでようやくシーネが登場。ジム・ハワード(p)、ジョー・ラバーベラ(ds)を含むメンバーとはおそらく初共演となるステージで、シーネはデンマーク人として、敢えて王道ジャズ・ヴォーカルの土俵で勝負しようとの決意があったことを滲ませた。自身のアルバム収録曲「春の如く」は、少しテンポを落としてじっくりと表現。事前情報とは異なり、映画音楽主体の選曲だったが、会場に集った多くの初体験と思われるリスナーには、シーネの実力が体感できたと思う。終演後は同席したディスクユニオン山本氏と場所を移して、編集会議。次号の「Jazz Perspective」にも期待してほしい。

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