Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

2013年07月02日  カリスマ・ギタリストのトリオ・ライヴ

2013年07月02日

 パット・マルティーノ・トリオ@ブルーノート東京。前回、2011年10月末の丸の内Cotton Club公演もトリオで、今回はその時と同じパット・ビアンキ(org)と、新顔のカーメン・イントーレ(ds)を従えた編成だ。ここで詳述しないが、マルティーノが他の著名ギタリストと異なる点は、重病を克服してなおストイックにギター道を追求していること。その姿は神々しくさえ映り、日本でも数多くの信者から支持されている。4月リリースの新作『ウィー・アー・トゥゲザー・アゲイン』はギル・ゴールドスタインとのリユニオン・プロジェクトで、それがライヴでも実現すれば良かったのだが、今夜はレギュラー・ユニットでのマルティーノを堪能できた。5曲目まで、曲紹介を含むMCが一切なく、黙々と演奏を続ける。ウェイン・ショーター作曲の「フットプリンツ」を、原曲とはリズムを変えてアレンジ。ブラジル曲「ジ・アイランド」の選曲は、現代に生きる音楽家としてのマルティーノのセンスと聴いた。明日からCotton Clubに出演する客席のピー・ウィー・エリスを紹介して、ソニー・ロリンズの「オレオ」を演奏。両手が激しく動くコード・ワークこそが、マルティーノのカリスマ的な魅力の要因だと再認識した。

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