Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

2012年05月21日  米国老舗ロック・バンドが六本木に初登場

2012年05月21日

 リトル・フィート@ビルボードライブ東京。69年に結成し、70年代にアメリカン・ロックの人気バンドとなるも、リーダー=ロウエル・ジョージの脱退と急逝によって79年に活動休止。88年の再結成後は現在まで、一部メンバーが交代しながらライヴとレコーディング活動を継続している。79年に初来日した彼らは、89年、99年と日本のステージに立っており、今回は久々の来日となった。ロックやソウルの長寿バンドの中には、すでにオリジナル・メンバーがほとんど在籍していないにもかかわらず運営されているケースもあるが、今回のリトル・フィートは6人中、4人が第1期のメンバーだ。ドゥービー・ブラザーズ、オールマン・ブラザーズ・バンドなど、70年代のロック・バンドがそうだったように、リトル・フィートもポール・バレールとフレッド・タケットのツイン・ギターが大きな魅力だ。2人に加えて、ビル・ペイン(key)とサム・クレイトン(per)がリード・ヴォーカルを取れるのも強みと言える。それにしてもほとんどを埋め尽くした客席には、熱狂的なファンが多い。演奏中にじっと聴いている者は少なく、手を上げたり喚声を発したり、踊り場で踊り続けたりと、年季の入ったファンのエネルギーがステージの音楽とシンクロして、大きなうねりを生じさせた。70年代ロックの生命力を体感した一夜であった。

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