Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

2012年04月27日  北欧ジャズVIPの新プロジェクト

2012年04月27日

 90年代にフューチャー・ジャズを提唱し、欧州全土へと広めてジャズに新潮流を生み出したノルウェーのブッゲ・ヴェッセルトフト。昨年夏の《オスロ・ジャズ・フェスティヴァル》がプレミア公演となった新プロジェクト“ブッゲ&フレンズ”を、ブルーノート東京で観た。バンドはオリジナルの5名に邦人2人が加わった、日本公演のための特別編成。2人とはブッゲのリーダー・バンドではなく、大阪でのトリビュート・ライヴで知り合ったという。フル・バンドによる演奏はピアノと2台の電気鍵盤を使用するブッゲが主導し、ジョー・クラウゼルが電気ビートを作りながら、アコースティックとエレクトリックが融合したサウンドを展開。ブッゲとは10年来の付き合いになるエリック・トラファズ(トリュファ)は、トランペット音を電気加工し、親和的にバンドに貢献。視覚的にも音的にもリズム面ではクラウゼルの優位性が感じられる中、演奏の流れに対して臨機応変にビートを刻んだアンドレアス・ビーの好演も特筆したい。ラスト・ナンバーとアンコールには、2009年にブッゲがデュオ・パートナーを務めたakiko(vo)がゲスト参加。終演後にブッゲと旧交を温めた。
■Bugge Wesseltoft(p,key) Erik Truffaz(tp) Ilhan Ersahin(sax) Joaquin "Joe" Claussell(beats,per) 右近雅人(b)Andreas Bye(ds) Masaharu "Pretty" Uemura(per)
akiko(vo)

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