Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

新春の名門クラブを飾ったピアノ・トリオ

2012年01月11日

 邦人ジャズ史にあって、1995年は木住野佳子、ケイコ・リー、鈴木重子がデビュー作をリリースしたことで記憶されるべき年。鈴木とのデュオ作で新境地を開拓した木住野が、今夜丸の内Cotton Clubで本年初公演を行った。2008年作『フェイス』をきっかけにレギュラー活動を継続している西嶋徹(b)+岡部洋一(ds,per)とのトリオ公演だ。木住野の安定感のあるMCが好ましい。本領であるビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」を様々なリズムでアレンジしたのは、邦人のこのジャンルで長年活動している木住野ならではの、今のタイミングでの矜持だったのかなと思った。最近ハマっているタンゴの楽曲から「ジェラシー」「リベルタンゴ」、そしてラストはブラジル楽曲と、バラエティ豊かなプログラムで楽しませてくれた。様々なバンドで活躍する岡部の力演を聴き、現在の木住野にとって欠くことのできない音楽パートナーと実感した。

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