Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー
セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。
人気ミュージシャンにインタビュー取材
2008年10月27日
サックス奏者のみならず、文筆家、音楽講師としても活躍する菊地成孔は、ジャズ・プロパーではない音楽ファンの目をジャズに向けさせた点で、大きな功績を果たしている。今夜は男性誌『一個人』のための取材で、新宿のイタリアン・レストランに向かった。21:30過ぎから始まった取材は、まずフォト・セッションから。カメラマンのリクエストに応えて色々なポーズをとる姿は、場慣れしている様子。その後インタビューに移る。ライヴ・アルバムのベスト10を選んでコメントをしてもらうという企画だ。事前にこちらの趣旨を伝えてあったので、サクサクと応えてくれたのが嬉しい。
上位8枚がマイルス・デイヴィスになったのは、マイルス本を上梓したほどの研究家ゆえだが、興味深い視点で語ってくれた。ぼくもそうだけれど、ジャズ好きの多くに自分なりのマイルス論があることが、逆説的にマイルスの偉大さなのだと再認識した。取材終了後は、お疲れ様を兼ねて編集者、カメラマンと深夜まで痛飲。