Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー
セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。
老舗ビッグ・バンドの第2夜
2008年10月22日
デューク・エリントン楽団@丸の内Cotton Club。約2週間公演の後半にあたる今夜は、オマー・エドワーズをフィーチャーしたステージだ。オマーはトニー賞を獲得したタップ・ダンサーで、iPodのCMに出演したことでも広く知られる。楽団が「A列車で行こう」等を演奏した後、オマーが登場して客席の間をタップで移動。これだけでつかみはOKだ。エリントンの名曲「キャラヴァン」を通路でプレイしたオマーは、エリントンの音楽を深く理解しているからこそ、このコラボレーションが実現できたのだなと納得できた。ジャズ・ビッグ・バンドとタップ・ダンサーとの共演で言えば、ぼくが観るのはマッコイ・タイナー楽団&セイビアン・グローバー以来。やはりこれはアメリカが誇る文化としてリスペクトすべきものだと再認識した。