Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー
セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。
ミュージック・フロム・ノルウェー第1弾
2008年10月03日
マッツ・アイレットセン・カルテット@恵比寿「天窓スイッチ」。マッツはこれまでボボ・ステンソン、トーマス・スタンコと共演してキャリアを高め、昨年はヤコブ・ヤング・グループで来日したベーシスト。今回は結成して間もないカルテットを率いてのステージだ。サックスのトーレ・ブリュンボルグは5月にノルウェーのMaiJazzで会っているので、再会の楽しみもあった。演奏は北欧らしさが自然に表出されたクールで繊細でピアニシモなサウンド。休憩なし、1時間半のステージで魅了した。
終演後にブリュンボルグと談笑。来日はヨン・バルケといっしょに来た1993年以来2度目。2日前にこのバンドで、オスロのレインボー・スタジオでのレコーディングを行ったという。来年にはリリースされるのだろう。期待できそうだ。ぼくと同じ1960年生まれのテナーサックス奏者の活動には、これまで同様ウォッチしていきたいと思っている。