Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー

セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。

東京JAZZ初日

2008年08月29日

 今日から3日連続で「東京国際フォーラム ホールA」で開催される「東京JAZZ」(英語表記は「TOKYO JAZZ FESTIVAL 2008」)を観る。初日は「Masters’ Gala」と題した4組のステージ。トップ・バッターは同ホール至近の会場で開催された無料ライヴ出演組によるフレンチ・ジャズ・クオーター・オールスターズ。ぼくはそれらプレ・イヴェントのどれかに行こうと思っていたのだが、今週は天気に恵まれなかった。というわけで期待を込めて鑑賞。エリック・レニーニ・トリオの「コン・アルマ」を皮切りに、サックス&トランペットのベルモンド兄弟が加わったコルトレーン・トリビュート曲が続き、フレドリカ・スタールを迎えたヴォーカル曲で締めた。若手美人シンガーの呼び声が高かったスタールは、コケティッシュな魅力を発揮しつつ意外なほどジャジーで、確かな実力者であることを印象付けたのが収穫。2番手は日野皓正クインテット。実はこの日の16:00から、会報誌のためフォーラムの楽屋で日野に1時間のインタビューを行っていた。ジョークを交えた楽しいインタビューとは表情を変え、ステージでの日野はシリアスな音楽性を前面に出した40分間のパフォーマンスを披露。ビッグ・ネームだからといって、現状に安住しない姿勢を鮮明にした。ロン・カーター・カルテットはお揃いのスーツ姿で、定番とも言えるノン・ストップの演奏により独自の世界を展開。マイルス・デイヴィスゆかりの「セヴン・ステップス・トゥ・ヘヴン」「フラメンコ・スケッチ」をカヴァー。ラストは「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」だった。トリを務めたのはTKJ初登場となるデヴィッド・サンボーン。「ブラザー・レイ」「スマイル」「マプート」「ソウル・セレナーデ」等をプレイした1時間のステージ。気がつけば23:00であった。

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