Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー
セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。
大物ピアニスト、12年ぶりの来日公演
2008年07月02日
ラムゼイ・ルイスといえば1950年代からシカゴで活動を始め、60年代には『ジ・イン・クラウド』が空前のヒットを記録。ジャズ、ソウル、ゴスペルを融合させたスタイルによって、人気アーティストのポジションを築いたピアニストだ。かつてアース・ウインド&ファイアのモーリス・ホワイトがルイス・トリオに所属したことは広く知られる。今夜は“ブルーノート東京”でステージを観た。「スイングジャーナル」8月号のための取材だったので、ここで詳しくは書かないが、何より印象深かったのがルイスの若々しさ。1935年5月生まれのルイスは、とても73歳とは思えないステージ・マナーで観客を楽しませてくれた。「いつも楽しい演奏を心がけている」と語った「サン・ゴッデス」を聴きながら、EW&Fの『灼熱の太陽』がオーヴァーラップした。水曜日でこの満員盛況にもビックリ。根強いファンの声援も心地よく感じた70分間であった。