Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー
セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。
フィンランド・フェスト2008
2008年05月28日
先週と今週はフィンランド・ジャズ関係のイヴェントが続いている。今日は午後にMusic Export FinlandとFinnish Music Information Centre主催のビジネス・ミーティングに足を運ぶ。会場の南青山モダポリティカは昨年と同じ。表参道駅を下車して骨董通りを歩いていると、向こうからニクラス・ウィンターがやって来た。一昨日ライヴを観たニクラスはギタリストであるばかりでなく、レーベルAbovoiceのオーナーでもあり、今日の商談会にも参加している。会場ではUMOジャズ・オーケストラのマネージャー、トーマスと再会。3年前にストックホルムのジャズ・フェスに招待された時にお世話になった好青年だ。そのトーマスからの紹介ということで事前にメールを受け取っていたSuomen Musiikki代表のヒュンニネン氏から、イチ押しアーティストの話を聞いた。2005年以来連絡を取り合っているRockAdillo Records代表のタピオ氏からは、イーロ・ランタラの新しいプロジェクト作等々のCDをいただく。エアギターの世界大会が開催されていることからもわかるように、フィンランドはロックやメタルが盛んで、日本でも人気が高い。日本でのフィンランド・ジャズは発展途上だが、このような地道なPR活動が徐々に実を結びつつあるのは関係者として嬉しく思う。