Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー
セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。
日本を代表するサックス奏者に初取材
2009年01月26日
渡辺貞夫はジャズのジャンルにとどまらず、広く一般的にも知られているミュージシャンだ。これまでほとんどのアルバムは聴いてきたし、コンサートは何度も生鑑賞している。しかし20年近いジャズ・ライター歴の中で、直接会ってインタビューする機会は一度もなかった。今日は青山のワーナーミュージック・ジャパン本社で、渡辺の初取材に臨んだ。1983?93年までのワーナー時代にリリースした、コンピレーションを含む14タイトルが、最新24bitデジタル・リマスターで再登場することに関連したインタビューである。同社は東京メトロ青山一丁目駅から地下で繋がっているビルの3Fにあり、雨に濡れず移動できる好立地。アーティスト・ルームに通されると、あのサダオ・スマイルで迎えてくれたのが嬉しい。四半世紀前のワーナー移籍作から、発表順に歴史を振り返ってもらった。海外でもアルバムがリリースされたこの時代は、アメリカの一流どころとのサウンド・プロダクションが定例化し、日本のナベサダから世界の“サダオ・ワタナベ”へと飛躍したキャリアの重要期だ。インタビューは公表できないような裏話を含め、和やかに進行。この仕事をしていて、いつかお会いしたかった旨をサダオさんに伝えた。取材の模様は「CDジャーナル」3月号に掲載されるのでお楽しみに。