Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー
セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。
チャペルで開催されたクリスマス・コンサート
2008年12月18日
先週取材のために会ったピアニスト木住野佳子が、品川教会で開催したコンサートに出かけた。初めてここに足を運んだのは中島美嘉+アラン・トゥーサン+エルヴィス・コステロのプロモ・イヴェントだった。今井美樹、柴田淳ら個人的にウォッチしているJ-POP系アーティストがDVD作品を作っていることでも、名作が生まれるヴェニューとして同教会は音楽ファンの間で認知度が高まっている。座席を確認すると、アロマキャンドルが入ったクリスマス・プレゼントが用意されていた。気分が高まったところで演奏がスタート。ファースト・セットはクリスマス・ソングを木住野流にアレンジしたプログラム。幅広い客層のオーディエンスに温かい波動を送ってくれた。ストリング・カルテットを用意したセッティングは、やはり贅沢。
終演後出口に向かうと、ライター櫻井氏とばったり。誘われるまま、目黒に移動して「ブルース・アレイ・ジャパン」へ。吉弘知鶴子クリスマス・ゴスペル・ライヴを観た。黒人女性3人+男性1人のヴォーカリストがフロントを務める楽しいステージ。同じクリスマス・コンサートでも品川から移動しただけでがらりと客層が変わったのだが、両方とも音楽ファンがそこに集ったことに変わりはない。アメリカでの実績を積んでいる吉弘は、ゴスペル・プレイも堂に入っている。MCも上手で驚いた。来年アトランタで開催されるマーティン・ルーサー・キングの記念式典で演奏するとのこと。終演後に以前呑み会で同席したことを伝えて、再会を祝した。