Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー
セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。
関西を代表する女性ヴォーカリストのクラブ・ライヴ
2008年12月10日
「代々木NARU」へ最後に足を運んだのはいつだっただろうか。今夜は5月以来の東京公演となるヴォーカリスト清水ひろみを観た。今年、清水はドン・フリードマン(p)とのデュオ・アルバム『ワルツ・テンダリー』をリリースし、先頃はニューヨークでクラブ・パフォーマンスも敢行。大阪で自ら経営するジャズ・クラブを拠点に、日米を股にかけた活動でファンを開拓している。今回はピアノ+ベースをバックに歌うセッティングだ。店内に入ると、ノルウェーから来日中のディスコグラファー、ヤン・イヴェンスモ氏とばったり。評論家の高田氏がご案内したという。ぼくは3日後にヤン氏とランチの約束をしていたのだが、これは偶然の嬉しい再会である。清水が今日初めて会ったという2人のミュージシャンとの関係も良好で、ドラムレスの歌唱で清水の新しい一面を知る思いがした。