Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー

セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。

節目を迎えた恒例のクリスマス・コンサート

2008年12月23日

 自身が率いるトリオ=ジャズに軸足を置きつつ、J-POPでの作・編曲、演奏仕事も多忙なピアニスト、塩谷哲は、毎年この時期に様々なゲストを迎えたコンサート「ソルティッシュ・ナイト」を主催している。今宵は数えて12回目となる“ソルト(=塩谷の愛称)&フレンズ”のステージを中野サンプラザで観た。ノラ・ジョーンズのヒット曲「ドント・ノウ・ホワイ」のピアノ独奏で幕を開けると、最初のゲストに柴田淳が登場。個人的に数年前からファンで、CDを揃えていたこともあり、いつか生で観たいと思っていたシンガーだ。「月光浴」「わたしの夢」と、ソルトのピアノだけを伴奏に、しばじゅんワールドを堪能させてくれた。続いて柴田が以前からファンだという田島貴男(オリジナル・ラヴ)との初共演が実現。このイヴェントならではの貴重なシーンを楽しんだ。
 沖縄からこのライヴのために駆けつけた玉城千春(キロロ)に、塩谷トリオのベーシスト、井上陽介が加わったコーナーで和ませると、若手シンガーの絢香がヒット曲「おかえり」を熱唱。2年前にワーナーミュージックのコンヴェンションで初めて生絢香の歌の上手さを体感して以来、彼女の動向はウォッチしていた。リンダ・ロンシュタットやイーグルス・ヴァージョンで有名な「デスペラード」の堂々とした歌唱に感嘆。塩谷は盟友である佐藤竹善(シング・ライク・トーキング)と長年コンビで活動しているソルト&シュガーで、来年は本格的に活動を展開するという。佐藤が渡辺貞夫のコンサートにゲスト出演し、日本人歌手として初めて渡辺とステージで共演した時の「オールド・フォトグラフ」をしっとりと歌った。最後に全員がステージに勢揃いして「星の夜」を歌唱リレー。2度目のアンコールに応えた塩谷は、ピアノ独奏の「この素晴らしき世界」で、3時間超のイヴェントを無事に締めくくった。

Editorial Office

エディトリアル・オフィスの仕事を紹介します。

Work's Diary

エディトリアルスタッフの取材ダイアリーを紹介します。

Kimono Gallery

染物・着物に関する情報をお伝えしています。

Jazz Diary

音楽評論家・杉田宏樹のライブダイアリーです。

Hachi Diary

セブンオークスのボーダーコリー「ハチ」のフォトダイアリーです。

セブンオークスへのお問い合わせを受け付けております。
メール:hachi@7oaks.co.jp
住所:〒134-0081 東京都江戸川区北葛西2-10-8
Phone:03-3675-8390
Fax:03-3675-8380