Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー
セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。
新聞社主催の学術・芸術賞
2008年01月29日
朝日新聞社が1929年に制定した「朝日賞」。今夜はその授賞式に続く帝国ホテルでのパーティーに出席した。ぼくは同賞の候補者推薦を同社から依頼された関係で、招待されたというわけである。本年度の受賞者は児童文学者・石井桃子、人形浄瑠璃・竹本住大夫ら。同時に発表された「大佛次郎賞」は作家の吉田修一と最相葉月が受賞した。定刻の午後6:00に到着し、会場に歩を進めると、ノーベル賞受賞者・小柴博士が隣に。ほどなく会場に多くの人々が集まって盛況となった。青木保氏の音頭で乾杯。「朝日賞」のジャズ関係者の受賞者で言えば、2004年度の秋吉敏子が唯一。実はぼくが今回推薦したのは別のジャズ・ミュージシャンだったのだが、その人はノミネートされなかった。それで過去の音楽関係受賞者を振り返ってみると、岩城宏之、若杉弘、武満徹といった名前が挙がる。クラシック音楽が重要視されるのは当然なのだろう。
会場では岩浪洋三氏、ピアニスト青柳いづみこ氏と談笑。意外に音楽関係者の出席者が少なかった。