Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー
セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。
イタリアの伊達男と人気クインテットの共演
2007年12月14日
先週のイディア6に続き、イタリアから今が旬のユニットが来日した。今年日本でリリースされたアルバム『ハンドフル・オブ・ソウル』のリーダー=ヴォーカリスト、マリオ・ビオンディと、新世代人気トランペッター、ファブリッツィオ・ボッソが中心メンバーであるハイ・ファイヴ・クインテットの共演ステージを「ブルーノート東京」で観た。母国のミュージシャンとコラボした様々な輸入盤で火がついて、今年Blue Noteから移籍第1弾のリーダー作をリリースし、世界レヴェルでステージ・アップ。ボッソに対する注目度が俄然高まっている中での来日となった。ステージはハイ・ファイヴのみでの演奏でスタート。続いて登場したビオンディは噂通りの大男で、魅力的な声の持ち主。挨拶代わりのナンバーとなった「リオ・デジャネイロ・ブルー」はかつてニコレット・ラーソンも吹き込んだ名曲だ。ビオンディに関してはステージ・マナーにも好感を抱いた。ライヴの詳細については「スイングジャーナル」2月号を参照してください。