Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー

セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。

秋の老舗ジャズ・フェスティヴァル

2007年11月11日

 富士通コンコード・ジャズ・フェスティヴァル2007@五反田・簡易保険ホール。今年はベテランを中心に、若手も含む4組をブッキング。ところがヴォーカル・ファンが楽しみにしていたアニー・ロスの来日が中止となってしまった。そのため急遽プログラムが変更されて、3組+@の形になった。トップ・バッターの「ヤング・ジェネレーション・オブ・ジャズ7」は文字通り若手セクステット+ヴォーカリストのバンド。テイラー・アイグスティ・カルテットから始まったステージは、メンバーが入れ替わった編成にヴァリエーションをつけたプログラム。アルバム・デビューしたばかりのメリッサ・モーガン(vo)が1曲だけだったのはもったいない。メンバーの中で最も強い印象を抱いたのがクリスチャン・スコット(tp)だ。CDで聴いていた以上の実力の持ち主なのだと実感した。2組目のジュニア・マンス&リチャード・デイヴィス・デュオ&トリオはスタンダード・ナンバーを中心に、ベテランならではの円熟味を披露。アニー・ロスのピンチヒッターで登場した邦人混声ヴォーカル・グループのブリーズは、ウォーレン・ヴァシェと共に「マシュ・ケ・ナダ」「スウィート・ジョージア・ブラウン」等を歌った。客席には初めてブリーズを観る人が多かったと思われ、代打役を立派に果たしたことで新しいファンを獲得するチャンスになったのではないか。バド・シャンク、スコット・ハミルトン、ハリー・アレンの3大サックス奏者が競演するバンドは、モダン・ジャズの良き伝統を体現。シャンクの健在ぶりはジャズ界の宝だと再認識した。

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