Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー
セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。
慌しい帰国日
2007年07月25日
24日朝、ホテルをチェック・アウトして、タクシーでストックホルムのアーランダ空港へ。フランクフルトからの帰国便は、行きと違い空席があって、通路側席のぼくは多少楽に過ごせた。とは言っても実質の睡眠時間は3時間程度。8:00に成田へ着き、荷物を片付けながらメールをチェックすると、音楽評論家・青木啓さんの訃報が届いていた。青木さんは5月リリースのスウェディッシュ・ビューティー第1弾であるマルガリータ・ベンクトソン盤のライナー・ノーツを執筆されている。それだけに突然の知らせだった。
ぼくは中学生の時、近所の図書館のレコード・コンサートで話をして以来、青木さんは気になる評論家で、自分がプロ入りしてからは時折助言をいただく関係だった。千葉県の通夜斎場へ行き、最期のお別れをした。尊敬する先輩がまた1人逝去。遺影を前に、御礼の言葉を伝えた。自分が死んだ時に、ジャズ関係者が集い、悼んでくれるだろうか。ふとそんなことを考えた。