Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー

セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。

日本が誇るビッグ・バンドのリリ?ス・ライヴ

2009年02月27日

 1月に3枚目のオーケストラ新作『グルーヴィン・フォーワード』をリリースした守屋純子のリサイタルを、新橋「ヤクルトホール」で観た。ぼくが所属しているミュージック・ペンクラブ・ジャパン制定賞を守屋が受賞したこともあって、応援している邦人アーティストだ。セロニアス・モンク・コンペティション作曲賞の栄誉を獲得したのは、日本人関係者にとっての誇らしい朗報だった。2部構成のコンサートは、第1部は過去作の収録曲等で構成。MPC賞受賞作からの「ハイウェイ」を皮切りに、エリック宮城のフリューゲルホーンをフィーチャーした「レイト・サマー」や、作曲家として敬愛するチャールズ・ミンガスに捧げた「ア・タッチ・オブ・ミンガス」と進行。NYから久々に帰国した岡崎好朗(tp)のフィーチャリング・ナンバー「ウエルカム・ホーム」は新味となった。
 衣装を変えた第2部ではアルバム収録順に3曲を演奏。バッハ「平均律」的なギア・チェンジのピアノ独奏を挟んだメドレーは、ハイライトとなった。守屋が意識して作曲したのかはわからないが、「グルーヴィン・フォーワード」に秋吉敏子の作曲書法を感じるのはぼくだけではないと思う。アンコールで登場した守屋は、米西海岸の老人ホームを訪れた時にリクエストされて披露したという古謡「ふるさと」を演奏。短いトラックながら味わい深く、トランペット、トロンボーン、サックスの各セクションを生かしたアレンジが光った。

Editorial Office

エディトリアル・オフィスの仕事を紹介します。

Work's Diary

エディトリアルスタッフの取材ダイアリーを紹介します。

Kimono Gallery

染物・着物に関する情報をお伝えしています。

Jazz Diary

音楽評論家・杉田宏樹のライブダイアリーです。

Hachi Diary

セブンオークスのボーダーコリー「ハチ」のフォトダイアリーです。

セブンオークスへのお問い合わせを受け付けております。
メール:hachi@7oaks.co.jp
住所:〒134-0081 東京都江戸川区北葛西2-10-8
Phone:03-3675-8390
Fax:03-3675-8380