Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー

セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。

本邦初登場のソウル・ブラザーズ

2009年02月24日

 昨年4月以来となるコーネル・デュプリー@ビルボードライヴ東京。今回は「コーネル・デュプリー with ジェームス・ギャドソン」のクレジットによる初めてのステージだ。ギャドソンは70年代のモータウン・サウンドを支えたドラマーで、誰もが知る数々の名曲に参加しているベテラン。デュプリーとの活動歴はほとんど重なっていないが、ソウルフルな歌心を持つ職人肌の黒人ミュージシャンという共通点がある。フュージョン畑のトップ・ギタリストとして長く活躍するデュプリーと、ソウル/ファンクのグルーヴ・マスターであるギャドソンの共演は、両者のファンが同じクラブに集う形となった。ステージはエリントン・ナンバーの「昔はよかったね」でスタート。ビル・ウィザースのヒット曲「ユーズ・ミー」ではヴォーカリストとしての優れた魅力も発揮し、現役感も満点。
 デュプリーはスタッフ時代の盟友リチャード・ティーに捧げて作曲した「ティー」を披露し、70年代からリアルタイムで聴いてきたファンには、思わぬプレゼントとなった。前回は酸素吸入器を装着した姿がちょっと痛々しかった、との情報も得ていたので驚きはなかったが、今夜はまったく言葉を発さず、その分ギャドソンがMC役も買って出たことで存在感を示す格好に。紅一点のメリー・ディーン(vo)が、アニタ・ベイカー曲「ギヴィング・ユー・ザ・ベスト」やソウル・クラシック「アンティル・ユー・カム・バック・トゥ・ミー」を熱唱し、無名ながら実力を示したのも収穫であった。

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