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駿河竹千筋細工の職人さん

2009年02月17日

駿河千筋細工の伝統工芸士・黒田英一さんを静岡市の工房にお訪ねした。古来、日本人は竹の持つ性質を見事に生かし、さまざまな形で暮らしの中に取り入れてきた。風にざわめく竹林の自然景観も趣があるが、人の手によって繊細な細工が施された工芸品もまた独特な風情を醸し出している。駿河竹千筋細工の歴史は江戸時代初期に遡り、将軍職を退き駿府城に入城した徳川家康が、鷹狩りのための餌箱を当地の竹で作らせたことが始まりと言われている。細い竹籤を編んで作る美しい作品はまさに匠の技である。
黒田さんは長年の功績が認められて瑞宝単光章を受章してもいる。日本の財産とも言える。決して広くない工房で作業をしながら静かに語る黒田さんからは職人の年輪が感じられる。
この取材の度に感じることだが、この技をぜひ時代に繋いでほしいと切に感じる。

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水戸の梅と水戸藩

2009年02月23日

水戸・偕楽園の梅林と水戸藩の歴史を辿る取材。東京から常磐道を通って水戸まで1時間半のドライブ。意外と近い。今回の取材は、うちでデザインをやっていただいているデザイナーさんのお父様、水戸市在住の三富さんに取材のコーディネーターをお願いし、たいへんスムーズな取材になった。
三富さんによると「偕楽園よりも弘道館の梅のほうが私は好きですね」とのこと。確かに、偕楽園の梅林は3000本とも言われる大規模な景観は見事だが、落ち着いた雰囲気の水戸藩の藩校「弘道館」は、水戸藩の栄枯盛衰に思いを馳せながらゆっくりと梅の観賞ができお薦めだ。
もう一つ、JRの鉄道を挟んで偕楽園の反対側に、新たに作られた広大な公園があるのだが、そこにも梅が植えられ、ここは偕楽園のような人混みもなく、ゆっくりと梅の観賞ができる。またこの公園から、高いところにスッキリ美しく佇む偕楽園内の「好文亭」を望むことができ、絶好の撮影ポイント。これもカメラを趣味にしている三富さんに教えていただいた。
あと、水戸の東照宮、北進一刀流の道場である「水戸東武館」、水戸納豆の名を全国的に広めた「天狗納豆」本舗などを訪ね、最後は水戸名物のアンコウ鍋で締める。旨かった。(小野里)
(静かな弘道館と梅の花)
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(見事な梅林、有名な偕楽園の散歩道)
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(新公園より梅の花越しに好文亭を望む)
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(水戸名物のあんこう鍋)
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