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熱海芸妓さん

2013年02月08日

2月8日、花柳界の取材で熱海へ。訪ねたのは、熱海の芸妓さんの組合である「熱海見番」、芸妓さん200人を抱える日本で最大の見番だ。芸妓さんでもあるこの見番の組合長さん、熟達の芸妓さん、そしてまだ若い半玉の芸妓さんの3人のお話しをお伺いし、芸妓さんたちの稽古風景、素顔を取材させていただいた。お話しを伺って、芸妓さん2,000人を抱えていたという40年前の熱海最盛期時代から現在まで、熱海も随分様変わりしてきたんだと感慨深い。ただ「芸妓は芸を見せて初めて芸妓」という熱海芸妓の心意気は揺らいでおらず、一流の先生を招いてのお稽古は真剣だ。若い芸妓さんの「愛千代」さんは、日本の芸事が好きで、毎週、観客の方に芸を見せる熱海見番に憧れてこの世界に入ってきたという、こういう若い人がもっと増えてくれればと思う。学校の教育も、道徳教育ばかりに執心するのではなく、こうした古来の日本の伝統芸能を採り入れてほしいものだ。(撮影はカメラマンの浦田圭子さんと岩田えりさん)
(この記事は3月21日発売のマガジンハウスムック「YUCARI」07号に掲載されています。ご興味のある方は、全国書店、ネット書店でお求めください)

熱海見番の正面玄関。右は毎週土曜日に行われる芸妓さん達による「湯めまちおどり/華の舞」
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先生の指導のもと、お稽古に励む芸妓さんたち
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山形県・黒森歌舞伎

2013年02月14日

2月14-15日、YUCARI-07郷土芸能の取材で山形県の酒田市・黒森歌舞伎へ。羽田から庄内空港、レンタカーで酒田市の黒森地区というルート。宿泊は鶴岡市の湯野浜温泉の老舗旅館。1泊2日の旅だ。歌舞伎場は外、寒い中での取材を想定して完全冬支度でのぞんだが、その日は予想外の温かさ。例年なら雪になるところが、なんと雨。後にみぞれ交じりとはなったが、雪の黒森歌舞伎の写真はかなわなず。
黒森歌舞伎は郷土歌舞伎としては有名で、近隣はもちろん、遠方からの観客も多く、報道陣も全国から取材に来ている。この黒森歌舞伎は、地元の方たちが、その伝統を大切に守り、育ててきたもの。そのノウハウと心は、親から子どもへ代々伝えられ、歌舞伎俳優をやっている家は歌舞伎名も持っている。楽屋で、おばあちゃんが子ども達に歌舞伎衣裳を着せているところなど見ると、じわっと心が暖かくなる。芝居は本格的でかなり高度な舞台だ。酒田市の文化遺産にもなっている。
(この記事は3月21日発売のマガジンハウスムック「YUCARI」07号に掲載されています。ご興味のある方は、全国書店、ネット書店でお求めください)

歌舞伎公演前日、幹部の方たちのミーティングを取材。ミーティングが行われた部屋の壁には、黒森歌舞伎の歴史を物語る歴代の写真が飾られていた。
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外の会場いっぱいの観客と報道陣。舞台では熱演が。
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庄内地方で有名なレストラン「アルケッチアーノ」。シェフの奥田政之さんが地元食材にこだわって作るイタリアンレストランで、その美味しさは全国に轟いており、遠方からの客も多い。ここまで来たら是非、ということでランチを食べてきました。その上品で美味しい味と、スタッフの方の一流のおもてなしに感激。
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