Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー
セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。
新世代女性歌手の丸の内公演
2009年07月16日
アリッサ・グラハム@コットン・クラブ。日本デビュー作『エコー』は、オリジナル曲のほか、ポール・サイモン、スティングといったポップスやルグラン、ジョビンといった名作曲家のナンバーもカヴァーし、個性をアピールした。ぼくはジャケット写真が伝える落ち着いた雰囲気の女性をイメージしていたのだが、ステージに登場したアリッサは元気一杯で、フリフリのワンピース姿でジャンプする陽気なキャラクターのシンガーであった。レパートリーのアレンジに関しては入念になされていたようで、インストの比重が多い曲もあって、それが聴きどころを生んでいた。それにしてもこのギャップを、どのように理解するべきなのか。その答えは次作で見つかるのだろうと思う。