
2010年02月06日
昨年60歳になった板橋文夫の還暦コンサートをTOKYO FMホールで観た。これは同局で89年にスタートした番組で、現在はミュージックバードで放送中の「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」の20周年も兼ねたイヴェントだ。ぼくはバードのレギュラー番組で12月に板橋特集を編成しており、特別な期待感を持って着席した。ファースト・セットは自身の原点に挑戦する「プレイズ・クラシック」。シューマン、ショパン、バッハ等を、音大時代の練習を思い出しながらプロのジャズ・ピアニストとしてはほとんど初めてとなるステージで披露。譜面通りに弾くことから離れて、悪戦苦闘しながら板橋流のクラシック・ワールドを作る様が年配のファンの支持を得た。たまたま前日に深町純のコンサートを観たせいもあるが、板橋はジャズどっぷりのピアニストなのだなと確認した次第。セカンド・セットの「プレイズ・ジャズ」では本領発揮とばかり、伸び伸びとした演奏を堪能できた。全力投球の姿勢は長年の支援者と思しき多くの観客に、共感を与えたようだった。

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