Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

シアトル生まれの新世代ピアニスト

2008年11月19日

 今世紀に入ってマイナー・レーベルからリリースした3枚のリーダー作を通じて、個人的に注目していたピアニストがアーロン・パークスだ。1983年生まれだから、まだ25歳の若さ。ブルーノート移籍作『インヴィジブル・シネマ』をリリースしたタイミングでの来日公演を、丸の内「Cotton Club」で観た。ドラマー以外はレコーディング・メンバーと同じ顔ぶれのカルテットによるステージは、新作の世界をほとんど誤差がなく味わえるものと期待できた。そして始まったギターのマット・モレノを含むステージは、現代ニューヨーカーに共通するクールなマナーを体現。アメリカで活躍する新世代のメンタリティを感じ取れたのが収穫だった。ギターが抜けたトリオ・パートで新作未収録のロバート・ワイアット曲「シー・ソング」をカヴァーした場面が印象的で、ピアニスト=パークスの実力を知るためにトリオだけのステージを改めて聴きたいと思った。

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