秋恒例のジャズ・イヴェント
「秋の銀座は、ジャズのGINZAです」をキャッチ・コピーに、恒例のイヴェントとして定着した感のある「ギンザ・インターナショナル・ジャズ・フェスティヴァル」。第4回を迎えた今年は、欧米各国から15グループ、邦人11組が参加した。今日はその中の1組であるアンディー・スニッツァー・クインテットを観る。会場のアルマーニ/銀座タワーは今年からの新規加盟で、有名アパレルメーカーが次々と出店しているこの地区の特徴が反映された形となった。国内制作のリーダー作やマンハッタン・ジャズ・クインテットのメンバーとして人気が高まっているスニッツアー(ts)は、チャック・ローブ(g)、ゲイリー・ヴェルサーチ(p)ら著名人を率いて、正統派サックス奏者の持ち味を発揮。ゲスト・ヴォーカリストのアマンダ・ブレッカーが華を添えたのも、観客への嬉しいプレゼントとなったに違いない。アマンダは体調不良のため直近の東京でのステージをキャンセルしたのだが、終演後にバックステージで話をすると、すっかり回復していると聞いて一安心。
銀座から渋谷へ移動。「アトリエ澤野コンサート2008」@オーチャードホール。昨年までの「すみだトリフォニーホール」から、今年は初めてのオーチャードでの開催。昨年とは異なる2組のピアノ・トリオが出演した。第1部はジャン・フィリップ・ヴィレ。ステージの右側にピアノが位置する正三角形に近いセッティングだった。第2部のトヌー・ナイソー・トリオは昨年に続く2度目の来日。日本では馴染みのないエストニア出身ながら、観客の反応は良好だった。詳しいコンサート・レポートは「スイングジャーナル」1月号を参照してほしい。