Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー
セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。
東京JAZZ第2日&MORE
2007年09月21日
「東京ジャズ・パーティー・エクスプレス」と題した4組のステージ。2組目のソウル・バップ・バンドは2005年にアルバム・デビューしたランディ・ブレッカーとビル・エヴァンスが中心のグループだ。70年代ブレッカー・ブラザーズのレパートリーを皮切りに、90年代ブレッカーズも参照。四半世紀前にマイルス・デイヴィスの新宿西口公演で観たエヴァンスが、当時とほとんど変わらぬ外見で登場したのは嬉しかった(バンダナ付き)。ギターのハイラム・ブロックは、かなり身体が膨張していて驚いたが、客席に降りて会場を走りながら演奏するお約束パフォーマンスをきっちりと行ってくれて満足。ロドニー・ホームズ(ds)のスーパー・テクニックにも驚愕した。
続くキャンディ・ダルファーのステージの途中で失礼し、目黒へ移動。西山瞳@Jay-Jユs Caf獅を観る。スウェ?デンでのレコーディングとライヴを経験して、さらに成長した西山の今を知るクラブ・ライヴである。ぼくは遅れて入店する格好になったのだが、いっしょにストックホルムで取材したライターの服部さんや、通訳の斉藤さんと再会。西山の吉祥寺の常連店よりもキャパシティが広いこの店も満員となり、東京での新たな拠点が増えた感を抱いた。終演後は写真家の常見氏と居酒屋でプチ打ち上げ。